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私の宝物

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ToLOVEる とらぶる に関するあれこれです





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To LOVEる とらぶる 書き下ろしショートノベル
作者:長谷見沙貴

キャラクターズファイル
VOL1 ララ・サタリン・デビルークより


<コメント>
長谷見先生の持つ温かさや優しさを感じられる
とっても素晴らしい内容になってます。

これが私が好きだと感じる
とらぶるの本来の良さなんだと思います。



夏の夜空に輝く幾多の星々・・・。
その下をゆっくりと流れていく小さな雲。

夜風がまるで流れ星を後押しするかのように、
涼やかに吹いてくる。

ふわっと・・・ピンクの髪がなびく・・・。
なびいた髪は月の光を通し、やさしく、

そして美しく輝く・・・。

「ララ様、突然屋根の上で夜空を見るなんて、
どうしたんですか?」

ララの髪についている、小さなアクセサリー形状の
ペケが話しかける。

「うん・・・たまにはこうして夜空を見るのも
いいかなぁ~なんて・・・」

「ひょっとしてデビルーク星のことでも
思い出しているのですか?」

「・・・」

ララ・サタリン・デビルーク・・・。
父親がもってくる婚約話に嫌気がさして、

この地球に舞い降りたデビルーク星のプリンセス。
年齢、見た目は地球の高校生となんら変わりはない。

そう、普通の女の子である。

「ララ様?」

「あ、うん・・・。
地球に来てから結構な月日がたったなぁっと思ってね・・・」

「やはり後悔をしているのですか?
リト殿が不甲斐ない故にっ!」

「え~!後悔なんてしてないよ・・・。
後悔というより・・・むしろリトには感謝してるんだ」

「・・・感謝ですか?」

「そう・・・、リトには感謝の気持ちでいっぱいだよ。
初めて地球に来た私を、さまざまな状況から助けてくれて・・・
そして私の心も理解してくれた・・・」

「ララ様を自由にしてやってくれと、
ザスティン殿にお話ししたときのことですね。
(まぁ、あれはリト殿自身の心の叫びにも聞こえましたが・・・)」

「本当に地球に来てよかったと思ってるんだよ。
いろんなお友達もたくさん出来て・・・、
そして恋をするっていう感情もわかったし・・・」

「う~ん、でも私にはララ様がなぜそこまでリト殿のことを
想うのか理解できませんが・・・」

「リトはね・・・私の知らないことをたくさん教えてくれたの。
それはやさしさでもあり・・・厳しさでもあったり・・・。
王宮にいた頃の私には非日常だった、
いろんなことを教えてくれた・・・」

小さなその手を、胸の前でぎゅっと軽く握り締めて
ララは立ち上がった。

そしてエメラルドに輝くその瞳は、
夜空の星々を見つめる・・・。

「星の数はとてもたくさんあるよね」

「ええ」

「それと同じようにこの宇宙にはたくさん人がいる・・・」

ララはその手を夜空の星に向けて大きく振り上げた。

「ペケ、人の出会いってとても大切な宝物だよね。
私はこの地球でたくさんの人から宝物をもらった・・・。
だからね、これからもいろんな人と出会って、
宝物をたくさん集めたいの。
えへへ・・・ちょっと欲張りかな?」

「そんなことはありません。私も微力ながら、
ララ様の宝探しに協力させていただきたいと思います」

「ありがとう、ペケ・・・」

「いいえ・・・」

「・・・」

「・・・」

「なんか、まじめなこと話しちゃったね・・・」

「いえ、立派なお言葉ですぞ!ララ様!」

「ちょっと恥かしいから、今日話しことはみんなには
ナイショだよ」

「はい」

月明かりが屋根の上のララを照らす。
その影にもうひとつの影が伸びてくる。ゆっくりと少しずつ・・・。

「ララ、こんなとこでなにしてんだ?
よっと・・・(うぉ! けっこう高っ!)」

ベランダから屋根に上ってきたリトであった。

「あ、リト・・・。今ねペケと星を見てたの・・・」

「星?なんで?」

「ララ様、リト殿にロマンチックな話題を振っても無駄ですぞ!」

「なっ!(ムカッ!)」

「宝物の話をしてたんだよ!」

「宝物?・・・??・・・なんかTVとかの話?」

「あはは・・・違うよ・・・それはね・・・」

「ララさ~ん! リト~! ご飯できたよ~!」

ララが説明をしようとしたとき、
ベランダから妹の美柑が声をかけてきた。

ほんわかとカレーのいい匂いがする。

「今日の夕食は美柑特製カレーだよ♪
早く降りてきてね!」

エプロンが似合う小学生・・・。そういうとちょっと語弊が
あるかも知れないが、美柑の見慣れた姿のひとつである。

薄いピンク色のエプロンがとても愛らしい。

「ララ、先に行ってるから・・・
冷めないうちに降りてこいよ!」

「リト!」

「ん?」

屋根から降りようとしたリトに声をかけるララ。
いきなりだったのでリトは少しきょとんとした顔をしている・・・。

見方によっては少しかわいい顔かも知れない。

「私の一番の宝物は・・・リトだよ・・・」

「ヘ?」

凝視。いきなり言われたのでびっくりと同時に、
恥かしさのあまり赤面をしてしまうリト。

いまさらだけど、そういった言葉をかけられたら、
心臓のドキドキがとまらない・・・。

”ズルッ”

「うわ! 手がすべっ・・・」

「ああ! リトぉ~!!」

ララが慌てて下を見ると、宇宙植物であるセリーヌが
落ちてきたリトを見事にキャッチ。

「ふぅ・・・ありがとうセリーヌ、助かったぜ・・・」

「ギィーギィー♪」

とある夏の日のいつものドタバタ・・・。
でもこの非日常のようなものが、

ララにとって王宮にいたときとは違う現実であり、
地球に来て、みんなと楽しく過ごしている証明でもある。

まぁ、リトにとっては振り回される日々かも知れないが・・・。

「ペケ・・・」

「何でしょう?」

「リト、美柑、そしてセリーヌちゃんと・・・
結城家はと~っても大切な宝箱だね」

「はい」
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